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金運と周波数 — 豊かさに結びつけられてきた音

10月6日
読了時間: 5分
地球

はじめにお断りしておくこと


この記事では、金運や豊かさと結びつけて語られてきた周波数について書きます。

はじめに明確にしておきたいのは、特定の音を聴くことで収入が増える、金運が上がるといった効果を、私たちは一切主張しませんということです。そうした因果関係が確かめられたことはありませんし、音源がそれを約束することもできません。

ではなぜ、この題材について書くのか。それは、これらの数値が「どこから来たのか」には、たどれる由来があるからです。何となく神秘的な数字が並んでいるのではなく、それぞれに出自があります。そこを知っていただいたうえで、音楽として楽しんでいただきたいと考えています。


金星と木星 — 天体から導かれた数値


Asteroid Force の惑星シリーズで用いている金星221.23Hz、木星183.58Hzという数値には、明確な算出方法があります。

これは1970年代にスイスの音楽家ハンス・クストが提唱した「コズミック・オクターブ」という体系に基づくものです。惑星の公転周期を周波数に換算し、オクターブを何度も重ねることで可聴域まで引き上げる。この手順で得られるのが、各惑星に対応する音の高さです。

金星の公転周期から導かれるのが221.23Hz、木星からは183.58Hzという具合です。計算方法が公開されているので、誰でも検証できます。

ではなぜ金星や木星が豊かさと結びつくのか。これは占星術の伝統によるものです。西洋占星術において、金星は美・愛・価値あるものを司る星とされ、木星は拡大・発展・幸運を司る星とされてきました。この象徴体系は数千年の歴史を持ち、文化として広く共有されています。

つまり、数値の算出は天文学的な計算、意味づけは占星術の伝統という、二つの異なる層が重なっているわけです。


888という数字


豊かさの文脈では、888Hzという数値もよく登場します。こちらの由来は天体ではなく、数字そのものへの意味づけです。

8という数字は、中国語圏で古くから繁栄と結びつけられてきました。「八」の発音が「発(財を成す)」に通じるためで、建物の階数や電話番号、車のナンバーに8が好まれる文化は現在も続いています。日本でも末広がりの形から縁起の良い数字とされてきました。

また、8を横に倒すと無限の記号になることから、尽きないもの、循環するものの象徴ともされます。それが三つ重なる888は、数秘術やエンジェルナンバーの文脈で豊かさを象徴する数として語られます。

Asteroid Force の「豊かさのソースフィールド 〜アバンダンス・アクティベーション〜」では、木星の183.58Hzから888Hzまでの帯域を使った構成をとっています。これらは音楽の世界観を定めるためのテーマであり、何かを保証する数値ではありません。


「豊かさ」という言葉について


ここで少し、言葉について考えてみたいと思います。

金運というと、多くの人はまず収入の額を思い浮かべます。しかし伝統的な体系で語られてきた「豊かさ」は、もう少し広い概念です。価値あるものを受け取る感覚、自分には十分なものがあるという実感、与えることができる状態。占星術の金星が司るのが「美しいもの、価値あるもの」であることからも、その幅広さがうかがえます。

音源をつくる立場として率直に申し上げると、音が直接お金を運んでくることはありません。 できるとすれば、落ち着いて物事に向き合える時間をつくること、気持ちを前向きに切り替える助けになること、集中して仕事に取り組む環境を整えること。その程度です。

ただ、その「その程度」を軽んじるつもりもありません。朝に気持ちを整える習慣があるかどうか、集中できる環境を持っているかどうかは、長い目で見れば結果に影響します。音ができるのはそこまでですが、そこは確かにあります。


設計で意識していること


豊かさをテーマにした音源をつくるとき、音の方向性は自然と決まってきます。

収縮ではなく拡張の感覚。閉じるのではなく開いていく響き。具体的には、和音の配置を広めにとり、上に向かって空間が抜けていくような倍音構成を選びます。低域で地に足をつけながら、高域が開放されていく。そうした上下の対比が、拡がりの感覚を生みます。

テンポも重要です。急かされる速さでは落ち着きませんし、遅すぎると沈んでしまいます。前向きでいながら焦りのない速度を探ります。

こうした判断の積み重ねは、周波数の数値そのものとは別の仕事です。数値を鳴らすだけでは音楽になりません。設計された周波数を軸にしながら、聴き続けられる音楽として成立させる。そこが制作の本体です。


聴きかたの目安


朝、一日を始めるとき。大事な商談や面談の前に。新しいことを始めようとするとき。あるいは、気持ちが縮こまっていると感じるときに。

音量は控えめで構いません。何かを念じながら聴く必要もありません。背景に流しながら、自分の仕事に向かっていただくのが、この音源の想定している使われ方です。


おわりに


金運や豊かさと結びつけられてきた周波数には、天文学的な計算と占星術の伝統、数字への文化的な意味づけが重なっています。どれも長い歴史を持つものですが、音を聴くことで収入が変わるという関係が確かめられたわけではありません。

私たちがお伝えできるのは、その数値をどう音楽に落とし込んだかという設計の話までです。そのうえで、気持ちを整える時間の背景として使っていただけたなら、それが音源の役割だと考えています。

まずは試聴で、音の質感からたしかめてみてください。


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