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なぜ特殊音源が必要なのか

9月14日
読了時間: 4分
特殊音源周波数

音楽なら何でもいい、わけではない

眠りたいとき、集中したいとき、店の空気を整えたいとき。私たちは音楽を流します。ただ、そこで手近な音楽をかけて「思ったほど落ち着かなかった」という経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。

理由のひとつは単純で、世の中の音楽のほとんどは、聴かせるために作られているからです。

ヒット曲は、聴き手の注意を引くように設計されています。印象的なフレーズ、展開の起伏、耳に残るサビ。それは音楽として正しい作り方ですが、背景に流したい場面では、その「引きつける力」がそのまま邪魔になります。眠ろうとしているのに歌詞が頭に入ってくる。集中したいのに展開が気になる。作業の手が止まる。

目的が「聴くこと」ではなく「別のことをすること」であるとき、必要になるのは、注意を奪わないように設計された音です。


フリー素材との違いはどこにあるか


では無料のBGM素材で足りるかというと、ここにも別の問題があります。

無料・低価格の音源は、多くが手早く量産することを前提に作られています。そのため、いくつかの傾向が出やすくなります。

音の厚みが薄い。 倍音の設計が浅いと、音量を上げないと物足りなく、上げると耳に疲れが出ます。長時間流す用途ではこの差が大きく効きます。

帯域の処理が粗い。 特定の周波数だけが強く出ていると、はじめは気づかなくても、30分、1時間と流すうちに疲労として蓄積します。

ループが目立つ。 短い素材を繰り返す作りだと、継ぎ目が耳につきます。一度気づくと、そこばかり聴こえるようになります。

そして何より、その音が「何のために」作られたのかが定義されていない。落ち着く曲、明るい曲という漠然とした括りはあっても、どんな設計意図でその音になったのかは示されていません。


特殊音源が定義しているもの


私たちが「特殊音源」と呼んでいるのは、目的の周波数を先に定め、そこから逆算して組み立てた音のことです。

一曲ごとに軸となる周波数を決めます。ソルフェジオ周波数であったり、シューマン共振7.83Hzのような自然界に由来する振動であったり、惑星の公転周期から算出した軌道周波数であったりします。

そのうえで、その周波数を可聴域で心地よく響かせるために倍音を設計します。ここが最も手間のかかる工程です。周波数の数値を鳴らすだけなら誰でもできますが、それでは人は長く聴き続けられません。音楽として成立していなければ、生活のなかで使われないからです。

設計された周波数と、音楽としての美しさ。この両方を満たすことが、特殊音源の条件だと考えています。


長く流すからこそ、仕上げが効く


BGMは、一度きりの鑑賞とは使われ方が違います。毎日、何時間も、何ヶ月も流されます。

この使われ方では、聴いた瞬間の印象より、疲れずに聴き続けられるかが決定的に重要になります。だからこそ、ミックスとマスタリングの精度が結果を分けます。

Asteroid Force では、高域に歪みが出ていないか、リミッターが不自然に反応していないかを帯域ごとに検証してから書き出しています。Prism Sound、Lynx Audio といったマスタリンググレードの機材を備えた自社スタジオで、商業音楽と同じ品質基準で仕上げているのは、ヒーリング音源だから簡易でよいとは考えていないためです。

音量を下げても空間が満ちる。長く流しても耳が疲れない。この二つは、丁寧な仕上げからしか生まれません。


使う側の安心という理由


もうひとつ、実務的な必要性があります。著作権の問題です。

サロン、クリニック、教室、店舗。人が集まる空間で音楽を流す場合、市販のCDやサブスクリプションサービスの音源をそのまま使うことには制約が伴います。管理団体への手続きが必要になるケースもあり、判断に迷う場面が少なくありません。

Asteroid Force は、店舗BGMや施術・レッスンでの業務利用、SNS・動画配信での使用を許諾しています。使ってよいかを気にせずに済むことも、目的をもって作られた音源を選ぶ理由のひとつです。


おわりに


特殊音源が必要な理由は、何かが起こるからではありません。その場面のために設計された音が、そうでない音とは違う働き方をするからです。

眠りのため、瞑想のため、集中のため、空間のため。目的が先にあり、そこから音を組み立てる。当たり前のようでいて、実際にはあまり行われていないこの手順を、私たちは一曲ずつ踏んでいます。

その違いは、聴いていただくのが一番早いと思います。まずは試聴から。


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